- 【SI値】
- 地震によって一般的な建物がどれぐらい大きく揺れるかを数値化したもので、単位はkineです(kine=cm/s)。
25kineを越えたあたりから、一般的な建物に対して被害が出始めます。
被害の有無・程度との相関が非常に高く、東京ガスネットワークで安全指針の指標として使用されています。
気象庁が整備している地震計測網の指標である計測震度とSI値は、相関が高いことが明らかになっています。
- 【最大加速度】
- SIセンサー内の加速度ピックアップにて計測した値で、単位はGalです(1Gal=1cm/s²)。
地震加速度波形のうち最大のものを表示しています。
地震の揺れの強さを表す指標のひとつですが、揺れの周期や継続時間、および観測点の地盤や地形などの要因によって地震被害は異なり、
最大加速度が大きい場所が必ずしも被害が大きくなるとは限りません。
- 【液状化】
- 地震によって地盤が一時的に液体のようになる現象。埋立地や河口など砂質の地盤で起こりやすく、地盤の上の建物を傾かせたり沈ませたりします。
東京都心部は、河口に位置する上、埋め立て地が多く存在することから、大地震の発生時には大規模な液状化現象が各所で発生し、建物の倒壊や堤防の破堤による浸水など大きな被害が発生するものと考えられています。
- 【地震センサー(SIセンサー)】
- 地震によって一般的な建物がどれぐらい大きく揺れるかを数値化した「SI値」を計測するセンサーです。
東京ガスネットワークでは、関東エリアにおよそ4000基の地震センサーを設置し、高密度な地震情報を収集、必要に応じてガスを遮断し、地域の安全を守っています。東京ガスネットワークでは株式会社azbil製のインテリジェント地震センサーを採用しています。
- 【SUPREME(シュープリーム)】
- 2001年7月に運用を開始した東京ガスネットワークの「超高密度リアルタイム地震防災システム」です。
およそ4000箇所の地震センサー(SIセンサー)と連携し、常時、情報収集を行っています。
地震が発生すると、必要に応じてガスの供給を自動で遮断したり、遠隔操作による遮断も可能です。
これまでは、作業員が個々の地区ガバナに出向いて供給を停止していたため、阪神・淡路大震災クラスの地震の場合、作業に40時間かかると想定されていましたが、このシステムによって、わずか15分に短縮されました。収集した超高密度の地震データを用いて被害推定を行うなど、迅速かつ的確に二次災害防止を支援するシステムです。
- 【生データ】
- SUPREMEシステムが、地震センサー(SIセンサー)から取得してきた地震情報を「生データ」と呼んでいます。
「生データ」の中には、緯度・経度、観測点名、震度相当値、観測点のSI値・最大加速度の情報があります。
- 【推定データ】
- 地盤の基礎データと生データを基にして、震度補間推定、及び液状化推定計算を行なった結果の情報を「推定データ」と呼んでいます。
- 【クラウドサービス】
- アプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客にレンタルするサービスの事。ユーザはWebブラウザなどを通じて、アプリケーションソフトを利用します。
クラウドサービスのメリットは、お客さまが独自にシステムを構築する時間と費用が短縮できるだけではなく、システムの維持管理が不要で、常に最新のサービスを受けられる点にあります。
- 【マグニチュード】
- 地震のエネルギー規模を表す単位で、その数値が大きいほど地震の規模は大きくなります。2011年3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」では、マグニチュード9.0を記録し、非常に強い揺れを観測しています。
なお、1995年に発生した阪神・淡路大震災では、マグニチュード7.3を記録しています。
マグニチュードの数字が1増えると、地震のエネルギーは32倍になると言われています。
- 【PL値】
- 液状化の程度を表す指数。
国や地方自治体等の、地震による液状化被害推定においても「PL値」の採用が一般的である事から、jishin.netでも「PL値」を採用しています。